皆さん、こんにちは。Mackee(マッキー)です。
昭和から平成にかけて、私たちが「何か面白いモノ、珍しいモノを探そう」と思ったとき、真っ先に足を向けた場所といえばどこでしょうか。そう、渋谷のハンズ(旧・東急ハンズ)です。
そんな私たちの「モノ探しの最後の砦」であり、青春の1ページでもあったあの店舗が閉店するという、にわかには信じがたいニュースが飛び込んできました。
西武に続き、ハンズも……ニュースの衝撃
NHKのニュースサイトなどを読んでいると、渋谷西武の再開発に続き、ハンズ渋谷店も地権者との契約満了に伴い、閉店の方向で調整が進んでいるとのことです。
この一報を聞いた瞬間、大変なショックを受けました。渋谷西武の閉店にも寂しさを覚えていましたが、まさかハンズまでもが姿を消すことになるとは、時代の流れとはいえ切なさを禁じ得ません。
大学生の私をワクワクさせた「立体の迷宮」
ハンズ渋谷店が開店した当時、私は大学生でした。初めてあの建物に足を踏み入れたときの高揚感は、今でも鮮明に覚えています。
坂道の途中に建てられたあのビルは、A・B・Cという3つのフロアが少しずつズレながら階段で繋がっている、実に不思議な「スキップフロア構造」になっていました。公園通りの入り口から入って、フロアをウロウロと巡っているうちに、いつの間にか全く違う下の階の出口から外に出てしまう――。まるで秘密基地か立体迷宮に迷い込んだかのような、独特の楽しさがありました。
文房具から、見たこともない工具、クラフト用の素材、怪しげなパーティグッズまで、「ここに来れば必ず何かが見つかる」という安心感とワクワク感が、あの迷宮には詰まっていたのです。
「自分の手で触れて選ぶ場所」が消えてゆく
西武百貨店もハンズも、当時の若者文化を牽引した「いかにも渋谷らしい」施設でした。今の再開発を見ていると、地権者や時代の波は、私たちが親しんできたあの頃の渋谷の風景を、跡形もなく塗り替えてしまいたいのだろうか、とすら思えてしまいます。
今はネットで何でも買える時代です。しかし、ガジェットやクラフト素材を自分の目で見て、手触りを確認しながら買い物を楽しむ時間は、ネット画面では決して代替できません。こだわりを持ったモノ選びができる場所が減っていくのは、本当に寂しいことです。
あの坂道を上って、迷宮のようなフロアを歩き回る体力が今もあるうちに、もう一度だけ、あの場所へお別れを言いに行こうかと思います。街が新しくなる一方で、私たちの思い出の拠り所が消えていく渋谷。ますます足が遠のいてしまいそうな自分がいます。
今日のつぶやき:
効率的な高層ビルもいいけれど、あの無駄とも思える立体迷宮のワクワク感こそが、文化を生む街の魅力だった気がするのですが……時代の移り変わりは冷徹ですね。
2026.05.29追記
渋谷ハンズ跡地にヒューリックがホテル 訪日客照準に再開発(日経電子版 2026年5月28日 )