PC・スマホ エッセイ 困りごと

【紛失】娘がスマホをなくした夜。実家の固定電話が教えてくれた、古いインフラの価値

「娘がスマホをなくしましてね……」などと言うと、まだ小さな子供の話のようですが、我が家の娘はとうに30を過ぎた立派な大人です(笑)。そんな年齢の娘が、久々にやってくれました(^^;

事の始まりは、娘が地元で友人と楽しんでいたカラオケ。さあ帰ろうとした段階になって、ポケットにもバッグにも、あるはずのスマホが見当たらないことに気づいたそうです。それからが大変でした。お店はもちろん、立ち寄った場所を文字通り「一晩中」探し回る羽目になったと言います。結局、明け方まで探しても見つからず、途方に暮れた娘は交番へと駆け込み、遺失物届を出しました。

さて、ここからが現代の落とし穴です。「スマホをなくして今探している!」という緊急事態を親に伝えたくても、肝心のスマホが手元にありません。さらに困ったことに、今の時代、親の携帯電話番号を暗記している人などほとんどいないでしょう。娘もご多分に漏れず家族のケータイ電話番号がわからず、公衆電話を前に途方に暮れたそうです。そこで彼女が思い出したのが、子どもの頃から実家にずっとあった、あの「10桁の固定電話の番号」でした。

早朝、我が家にけたたましく鳴り響いた固定電話。受話器の向こうの娘からのSOSを聞きながら、私はふと思いました。携帯が普及して以来、かかってくるのは迷惑電話ばかりで、「もう解約していいんじゃないか?」と何度も考えていた実家の固定電話。しかし、長年変わらずにそこにあり続けた古いインフラが、こんなピンチに家族を繋ぐ命綱になるのだから、世の中わからないものです。古くからのインフラの価値を、思わぬ形で再発見させられた朝でした。

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