いろいろ エッセイ

【再会】十年ぶりの飲み会。白髪の旧友とジョッキを挟んで気づいた、時間を飛び越える「変わらない縁」

先日、数えてみれば実に十年ぶりくらいになる旧友から連絡があり、居酒屋で一献傾ける機会がありました。待ち合わせで会うまでは「お互いどれくらい老けたろうか」と、少しばかりの緊張感があったのも事実です。

しかし、いざ会ってお互いの顔を見つめ合った瞬間、そんな心配は文字通り一瞬で吹き飛んでしまいました。
白髪が混じり、眼鏡の奥の目元に刻まれたシワはお互い様。それでも、ひとたび口を開けば一瞬にして十年前の、いや、それ以上の時間を飛び越えて、当時の自分たちの関係性へと戻ってしまうのですから、人間の記憶と縁というのは不思議なものです。

近況報告から始まり、昔の失敗談や共通の知人の噂話まで、お酒が進むほどに会話は尽きません。十年の間、お互いに全く違う道を歩み、違う苦労を重ねてきたはずなのに、その空白を埋めるための説明すら野暮に思えるほどの安心感がありました。若い頃の飲み会のような派手さはありませんが、お互いの重ねてきた年齢を認め合いながら、じっくりと味わう日本酒はまた格別なものです。

世の中、知らないことだらけ。十年間会わなくても、会った瞬間に何もかもを共有できてしまうような「変わらない関係」が自分の人生に存在していたこと。それもまた、今回こうして再会しなければ気づけなかった、嬉しい驚きの一つでした。「また近いうちに」という、今度は嘘にならないであろう約束を交わして別れた、心地よい夜の記録です。

-いろいろ, エッセイ