ヘルニア⇒すべり症⇒【第1章】脊柱菅狭窄症⇒【第2章】側弯症・脊柱変形と苦しみ続けた日々に別れを

腰痛に約20年苦しんでいるMackee(マッキー)の脊柱菅狭窄症手術&保険・お金のリアル体験記

【第2章】献血70回の私が驚いた「自己血採血」のリアルと、まさかのハプニング

脊柱矯正手術に向けた準備は着々と進んでいた。骨を強化するための投薬を続けながら、次のステップである自己血輸血のための採血の日がやってきた。

私はこれまでに70回ほど献血を経験している。だから採血自体には全く抵抗がない。しかし、自分の手術のために自分の血を採血するのは、当たり前だが初めての体験だ。

献血とは違う、自己血採血の現場
前回の診察から約1ヶ月後、私は直接「自己血採血室」という専用の部屋に向かった。そんな名前の部屋があるくらいだから、この自己血輸血という手法は、脊椎固定術のような大手術では一般的なのだろう。

部屋に入ると、看護師さんが丁寧に採血の手順を説明してくれた。献血とは違い、採血に慣れていない患者さんも多いのだろう。その説明はとても分かりやすかった。一通りの準備が終わり、いよいよ針を刺す段階になった時、看護師さんが言った。

「では、先生をお呼びしますね」

私は思わず聞き返した。
「え、看護師さんが針を刺すんじゃないんですか?献血だと看護師さんですけど。」
「はい、こちらでは医師が行います」

そういうものなのか。少し驚きながら待っていると、しばらくして先生がやってきた。物腰も柔らかく、挨拶もとても丁寧な方だ。

そして、その丁寧さのまま、献血経験者にはおなじみの、竹ひごのように太い採血針を腕の静脈へゆっくりと……。

その瞬間、信じられない出来事が起きる。

ぴゅーーー!

元気に、そして勢いよく、私の血液が針の挿し口の隙間からピューッと飛び出した(笑)。

先生が採血針をあまりにも丁寧にゆっくりと刺したせいで、皮膚と針の間にできたわずかな隙間から血が噴き出してしまったらしい。献血では、この太い針を勢いよく一気に刺すので、正直なところ割と痛い。しかし、一気に刺すのは血液が飛び散るのを防ぐための工夫だったのだと、この時初めて気づかされた。

2週連続の採血と、とんかつ定食
1回目の自己血400mlの採血は、血しぶきというハプニングはあったものの、無事に終了した。献血後によくある、お腹の底にストンと気持ちが落ちたような、少し感情がなくなったような気分になる。そんな状態で、また来週も400ml採血して大丈夫なのだろうか?不安に思い、看護師さんに尋ねた。

「献血だと、次の献血まで2ヶ月くらい間を空けるんですけど、自己採血は翌週でも大丈夫なんですか?」
「はい、大丈夫ですよ!また元気にいらしてくださいね!」

{本当かなぁ…(笑)}と心でつぶやきつつ、病院を出てすぐに駅前の食堂で大ロースのとんかつ定食でしっかりと栄養をつけた。早く血になれー!と思いながら美味しくかぶりつく。

そして翌週。また同じ「自己血採血室」へ。
同じ先生、同じベッド、そしてまた同じく「ピュッ」と飛び散る血しぶきのなか(笑)、400mlの採血を終え、合計800mlの自己血の保管が無事に完了した。
この日は、ソーシャルワーカーさんとの面談もあった。この病院を退院したあとに入る「リハビリ病院」の話しだ。手術をする病院は、手術や治療がメインのため術後に長期リハビリが必要な患者さんは、専門のリハビリ病院に転院することになる。
この時に紹介されたのは、都心にある大型リハビリ病院。しかし、自宅から遠く家族が訪問するのも大変だ。そこで自宅に近い多摩地区の病院のリストを出してもらった。これを参考に、希望の病院を選ぶ。ただし、リハビリ病院は空きが少ないところも多いので、退院時期に希望の病院にすぐ転院できるとは限らない。そのため第3~第4候補まで選んで、手術入院した時に受け入れ先を探すことになった。

これで、手術に向けた準備はほぼ完了だ。あとは3週間後の手術本番に向けて、日々のトレーニングと投薬で、骨と血を増やし体調を整えていくだけだ。

##余談ですが…、
最初に紹介された大型リハビリ病院は、あとで念のために調べたところネットでの評判がよろしくなかったのです。結果として候補に選ばなくて正解でした。リハビリ病院への転院が必要なときは、病院側のお勧めだけで即決せずに、きちんと調べてから決めることをお勧めします。これは、手術を依頼する病院を選ぶ時と同じですね。

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