脊柱矯正手術に伴う長期入院生活は、体が自由に動かせないため、衛生管理が重要になってくる。手術後は、寝たきりや車椅子の期間が長く、いつものようにシャワーを浴びたり、手を洗ったりするのが困難になる。
今回は、そんな不自由な状況を乗り切り、清潔と快適を保つための「住のグッズ:衛生用品編」を、私の体験談をもとに紹介しよう。長期入院を控えている方の参考になると幸いだ。
術後の清潔を保つ必須アイテム
動けない状況を想定し、手元に置いておきたい必需品と、体を拭くためのアイテムだ。
- ティッシュボックス
何を置いてもまずティッシュペーパーだ。病院によってはレンタル品と合わせて届けてくれることもあるが、私は退院まで二箱使ったほどの必需品だった。重要なのは**「置き場所」だ。寝たきりでも使いやすいよう、手の届く範囲で、かつ倒れにくい置き場所と置き方の工夫が必要になる。
- ウエットティッシュ
これも寝たきりや車椅子での生活が予想されるなら、必ず用意しておきたい。手術後は、満足に動けず**、気軽に手を洗いに行かれないため、アルコール除菌タイプは特に重宝する。手だけでなく、何日もシャワーを使えない体をさっぱりと清拭(せいしき)するのにも非常に有効だ。アルコールに弱い方は、非アルコールタイプを選ぶと安心だろう。
洗面・入浴をでの工夫
長期入院では、シャワーや入浴は多くて2日に1回、車椅子で介護してもらいながらだと週2回程度になることが多い。日常ほどの量は必要ないが、1ヶ月を超える入院を見据えた準備が必要だ。
- 歯ブラシ、歯磨きチューブ
もちろん必須だ。1ヶ月を超えるとトラベルキットでは足りなくなるので、家庭用の歯磨きチューブを持参した方が良い。歯ブラシも毎食後使うため、1ヶ月に1本と考えると複数持ってきても十分だ。
- シャンプー/石鹸類(詰め替えとオールインワン)
ホテルのアメニティで手に入るシャンプー、石鹸類だけでは、長期入院には足りない。百均などの200ml詰め替え容器に、いつも使っているものを持っていくと便利だ。
※持ち物を減らしたい方へ: 私はボトルの数が増えるのが嫌だったので、髪・顔・体と全身を1本で洗えるオールインワン全身洗浄料を持って行った。これはとても手軽で助かった。車椅子での入浴介助では、あれこれ持ち込まず1本で済ませられるのは大きなメリットになった。
- ボディタオル
体を洗うためのボディタオルも持っていこう。特に脊椎矯正手術後は、体が曲がらず、手が足先まで届かないなど動きが厳しく制限される。ボディタオルを使えば、制限された動きの中でも全身を洗いやすくなる。
身だしなみと体のケア
長期間にわたる入院中も、身だしなみを整え、肌のトラブルを防ぐ工夫が必要だ。
- ひげ剃り(電気シェーバー)
個人的にはウェットシェービング派だ。なぜかというと電気シェーバーだと、剃った後の細かい髭で回りを汚したり、そのままシェーバーを放置したときの匂いが気になるからだ。とはいえ週に2回程度しかシャワーが使えない入院生活では髭を剃れる機会が少なくなってしまう。そのため日頃の髭の伸びが気になる方には、毎日剃れる電気シェーバーが良いだろう。
- 保湿クリーム、リップクリーム
手術後はなかなかシャワーを浴びられず、病室も乾燥しているため、男性でも肌がカサカサになりがちだ。痒くなったり、肌が粉を吹いたようになったりするのを防ぐため、ニベアや尿素クリームなどの保湿クリームやリップクリームがあると、肌を穏やかに保ちやすくなる。
- 爪切り
長期入院には必需品だ。特に手術前には清潔を保つため爪を切っておく必要がある。看護師さんのチェックもあるくらいだ。もしかすると爪切りもナースステーションで貸し出してくれるかもしれないが、自前のものを持って行った方が安心だろう。
次回は、長期入院中の孤独や情報不足を防ぐための「IT関連のグッズ」を紹介する。