ヘルニア⇒すべり症⇒脊柱菅狭窄症と苦しみ続けた日々に別れを

腰痛に15年苦しんだ男の脊柱菅狭窄症手術&保険・お金のリアル体験記

8. 手術後五日目 リハビリとシャワー【入院&手術日記】

入院6日目・手術後五日(月曜日)まだまだ深夜は身体がつらい

1時、3時、4時、6時と目が覚めてトイレに行く。
左足が強く凝っていてしびれている。つらい、マッサージを受けたいくらいだ。こんな時間の辛さは気持ちを弱くする。本当に治るのかなあ、そんな考えばかりが頭に浮かぶ。ほぼ2時間毎に目が覚める割には、またすぐ眠ってしまう。眠りも深いようだ。手術で身体に負荷がかかった分、疲れているのだろう。

6時半に目が覚めたのでカーテンを開けて外を眺める。美しい夏の晴れ間だ。青空と富士、そして月。3日連続で夏富士が見える、この季節に東京から富士山が見えるのは珍しい。

朝の検温時間になった。体温は36.7℃、ようやく平熱に戻ってきた。
検温後、朝ならモーニングコーヒー!と思ってペットボトルのアイスコーヒーを用意。テレビニュースをつけて平日のいつもの朝を演出。だんだんと普通の生活に合わせていかないとね。30分ほどテレビを観ていると腰に負担がかかって来たので横になってみた。

そうそう。
なぜアイスコーヒーが手元にあるのか?。それは、この病院では病棟のロビーにある専用ポストにコンビニへの注文表を昼までに入れておくと、夕方にベッドまで届けてくれるサービスがあるからだ。これは動けない身にとって本当にありがたい。車椅子で10mほど移動して注文表を出せば、色々なものが買えるのだから。おかげで朝の風景を眺めながらアイスコーヒーを楽しめた。

朝食後、そのまま寝ころがるのもよくないかと思いコンビニの注文表を出すついでに、膝にスマホを乗せてポケモンGOをしつつ車椅子でうろついてみた。途中でばったりと大先生に遭遇、そんなところばかり見られるので何ともバツが悪い(笑)。

 

いよいよ本格的なリハビリが始まる

しばらく休憩のあと、リハビリ室へ。今日からリハビリ室へは歩行器で行く。しかし、まだ一人で歩くのは不安があるので今日も介添の方に連れて行ってもらうことにする。

今日のトレーニングは、試しに外を歩くことになった。
Kさんに支えられながら、イマイチ動かない足でお出かけだ。エスカレーターで1階に降りて外へ向かう。今までだったらもどかしいくらいに遅いと感じていた院内のエスカレーターの速度が、歩きが不自由な今はちょうどよく有難い。遅い速度でも乗り降りには慎重になる。
玄関の自動ドアを抜けて数日ぶりの外へ。吹き抜ける風が気持ちいい。やはり娑婆はいいなあ、なんて思ってしまう(笑)。日向に出たとたん夏の日差しの暑さにビックリする、こんなに暑かったっけ?!。庭を軽く一回りして、再びリハビリ室に戻る。思った以上に歩けたけれど、足の痺れだけでなく動きが悪く感覚が戻っていない。リハビリで徐々に戻していけるといいなあ。

外から戻ったところで、右足の動きの悪い爪先を上げる筋肉に低周波治療器のマッサージを受ける。マッサージが終わると少し動くようになっているように思うのは、気のせいかな。

----------

病棟に連れて帰ってもらったあとは、起きたままメールしたりして過ごす。しかし長時間座っていると腰が痛くなるので昼食前にはしばらく横になって休む。牛丼とバナナの昼食を楽しんだあと、1時から横になってみる。痛みがなく起き上がっていられる時間が長くなってきているので、回復を実感する。しかし、来週から全開で回る世間に戻れるかどうか、まだ自信がなく不安になる。

シャワーを3時に予約してあるので、その前に病棟の廊下を回る自主練をしてみる。70代のおば様達と変わらない病院のリハビリを、自主練の回数でカバーしてみようという作戦だ。朝昼晩と自主練していこうと心に決める。

 

 

手術後、はじめてのシャワーがうれしい

トレーニングのあとは、やっと念願のシャワーだ。今日は初回なので予約できる時間を長くして2コマ30分、シャワールームの使い方などの説明もしてもらう。自分同様、立ち続けていられない人ばかりの病棟なのでシャワールーム内には椅子がある。壁には何箇所か作り付けの棚があるが、思ったとおりに動けないので石鹸やシャンプーなど置き場を考えないといけない。念入りに身体を洗い、髭も剃る。脱衣所の鏡を見てみると、、、やつれた体つきになっているなあ、しょうがないけどね。あっという間に制限時間の30分になる。15分でシャワールームでのアレコレを終わらせるためには相当工夫しないと時間オーバーしてしまうことが分かる。着替えやバスタオルの置き方も考えないと。場合によってはひげ剃りは部屋の洗面所にしたほうが良いかもしれない。一通り終わったところで、コールボタンを押して看護師さんを呼ぶ。傷跡を覆うテープの状態確認だ。テープが少し剥がれかかっていたので、念のために上から増し貼りしてもらった。

----------

 

お風呂のあとはLINEやFacebookの書き込みなどをしてのんびりすごす。夕食が終わった頃に会社の同僚がお見舞いに来てくれた。少し身ぎれいになったところに合わせてもらったのだ。今はLINEやメールがあるから、患者として来てほしくないときを避けてもらえるようになったので実に便利だ。事前にリクエストしておいたプリンと、心遣いのフラペチーノを持ってきてくれた。娑婆の食べ物は味が濃くて、たまらなく美味しい。でも世の食べ物って健康にはあまり良くないかも。

同僚が帰ったあと、ビデオを楽しんでいると大先生が来てくれた。歩く様子を見て、筋力強化体操2種類を教わった。手術の影響で背筋が落ちているので、弓形に反る形を作る体操だ。手術患者向け小冊子にもない体操も教わった。

大先生から教わった体操は、早速その夜の自主練から取り入れることにする。歩行器で10分ほど病棟内を回ったあと、ベッド脇で筋力強化の体操を行う。背中を反らす→つま先上げ→つま先立ち→壁押し→斜めの姿勢でのゆっくり行うプッシュアップ。。だいたい20分くらいの運動量、けっこう身体も熱くなる。筋力をつけて、予定通り退院できるようにしたい。

体操のあとは、テレビやアマゾンビデオを観ながら身体を休めて過す。

 

  • B!