入院生活と切っても切れないのが「点滴」ですよね。特に手術を控えていると、長時間、あるいは数日間にわたって針を刺したまま過ごすことになります。
「刺したままの手を動かして、血管が破れたりしないの?」
「寝返りを打った拍子に、針が折れて身体の中に入ってしまったらどうしよう……」
実はこれ、入院前の私が本気で怖がっていたことでした。今回は、そんな私の不安を解消してくれた点滴針の驚きの構造について、看護師さんに教わったお話をお伝えします。点滴に恐怖心がある方は、ぜひ読んでみてください。
「刺しっぱなし」への恐怖。動かすのが怖かったあの日
手術直後の私は、手の甲に点滴の針が刺さった状態でした。意識がはっきりしてくると、ふと自分の手元を見てゾッとしたのです。手の甲は皮膚が薄く、少し指を動かすだけで、皮膚の下にある「針」らしきものが血管と一緒に動いているのが見えたからです。
「これ、もし寝ている間に手がベッドの柵にぶつかったら、針が飛び出したりしないんですか?」
恐る恐る看護師さんに尋ねてみると、返ってきたのは意外な答えでした。
「大丈夫ですよ。今入っているのは、金属の針じゃないですから」
実は「柔らかいプラスチック」!?点滴針の驚きの仕組み
看護師さんのお話によると、ずっと刺さったままになっているのは金属の針ではないのだそうです。点滴の針(留置針)は、非常に機能的な二重構造になっています。
- 刺す瞬間:ガイド役として、中側に鋭い「金属の針」が通っています。
- 刺した後:金属の針だけをシュッと抜き取り、外側の「柔らかいプラスチック製の筒」だけを血管の中に残します。
つまり、血管の中に留まっているのは、細くてしなやかなプラスチックの管(カニューレ)なんです。例えるなら「極細の柔らかいストロー」のようなものですね。
これなら、多少手を動かしたり寝返りを打ったりして血管がしなっても、プラスチックの管も一緒に曲がってくれるので、血管を突き破る心配はありません。もちろん、折れてどこかへ行ってしまうということも、今の医療器具ではまず起こり得ないそうです。
「正体」を知るだけで、入院の不安は軽くなる
この仕組みを知った瞬間、私の心は一気に軽くなりました。それまでは「針が刺さっている」と思うだけで身体を動かすのが怖かったのですが、「柔らかい管が入っているだけ」と思えば、リラックスして過ごすことができたのです。
入院や手術を前に「点滴が怖い」「痛そう」と不安に思っている皆さんも、どうぞ安心してください。現代の医療技術は、私たちが思う以上に「患者さんの負担と恐怖を減らす工夫」に満ちています。
もし、それでも「違和感がある」「痛みが気になる」という時は、遠慮せずに看護師さんに伝えてくださいね。固定の仕方を変えるだけで、驚くほど楽になることもありますよ。
Mackee(マッキー)からのアドバイス
点滴の管が服に引っかかったりするのが不安な時は、ネットタイプの包帯で覆ってもらうのがおすすめです。見た目の「針感」も薄れて、精神的にもさらに楽になります。
少しでも「不快だな」と思ったら、遠慮せずに相談するのが入院中のQOL(生活の質)を保つコツです!