脊柱矯正手術を乗り切るための準備。
前回は「衣のグッズ」についてお話しした。今回は、長期入院という非日常を支えるための「食のグッズ」について、私の体験談を詳しく紹介する。
長期入院生活において、ちょっとした楽しみ、そして**生きるための基本となるのが「食」**だ。脊椎固定術後の体では、動けない期間が長いため、食べる・飲むという行為にも工夫が必要だった。
ちなみに、整形外科の入院では、持病による食事制限などがなければ、比較的自由に飲食できることが多い。私はリハビリ病院に転院した際には、体重が激減していたため、看護師さんや栄養士さんの許可をもらっておやつを食べていたほどだ。食事制限の有無は、入院前の相談時に看護師さんや栄養士さんに必ず確認しておこう。
保管環境を確認しよう
持ち物を決める前に、まず確認したいのが**「食」の保管環境**だ。
写真はベッド横に設置されている患者個人用冷蔵庫の例。
手術直後の必需品:水とストローキャップ
脊柱矯正手術、特に脊椎固定術の直後は、体がほとんど動かせず、寝たままの状態が続く。そんなとき、水の用意と、ある工夫がマストアイテムになる。
- 500mlペットボトル:
水は必須だ。手術直後は水しか飲めないので、すぐに手が届く場所に1本置いておきたい。寝たきりの時にもお茶などほかの飲料を飲むことははばかられるので、手術前に必ず用意しておこう。
- ペットボトル用ストローキャップ(ダイソーなど):
これさえあれば、手術後に寝たままの状態でも水を飲める。ストローキャップは、手術前に必ず用意しておきたい最重要アイテムの一つだ。今回も手術前にストローキャップを付けた水のペットボトルを準備しておいて、飲みたいときにすぐに看護師さんに取ってもらえるようにしておいた。
【注意】 ペットボトルの種類によってはストローキャップが合わないものがある。サントリーの天然水のように口が大きなものは合わなかった経験があるので、事前に自分が使うキャップと病院で手に入る水ボトルの相性は確認しておくと安心だ。
入院食の救世主と飲料の落とし穴
長期入院で単調になりがちな食事を乗り切り、体調を維持するための工夫と、特にシニア層が陥りやすい飲料の落とし穴について話そう。
- ふりかけは必須アイテム
食事制限がなければ、ふりかけは入院生活の救世主となる。今回も2ヶ所で入院したが、どちらも「ごはん」が美味しくないと感じる時があった。これは、調理現場の方々が努力しているのは理解しつつも、米高騰のご時世で限られた予算では等級の高いお米を使えない事情もあるだろう。患者としても決められた栄養を取るため残さず食べる必要があるので、工夫の一つとしてふりかけは用意しておいた。 - 飲み物はいろいろ用意してもいい
水だけでは寂しいときのため、お茶や麦茶を用意するのは大いにありだと思う。ただし、環境と自身の健康状態に合わせて選ぼう。
- 手術すぐあとのコーヒー飲料には要注意:
コーヒーは利尿効果が高いため、寝たきりのときに飲むと、頻繁に尿意をもよおしてしまう。特に手術でカフェインを断っていると、その効果はさらに強く効いてしまう。また、数日ぶりのカフェインが効きすぎて寝られなくなることもあるため、午後5時以降は飲まないようにするのが賢明だと感じた。頻繁な尿意と不眠にならないよう、手術してすぐのコーヒーは慎重に飲むことをお勧めする。
あると便利なカップ
- 電子レンジ使用可能なプラカップ
今回は寝たきりの時間が長かったので、ほとんど歯磨き用として使っていた。しかし、電子レンジが使える病院であれば、電子レンジ対応のプラカップがお勧めだ(ちなみに購入先はダイソー)。手術前や、1回目の手術後に少し動けるようになった時期は、電子レンジでお湯を作ってティーバッグの紅茶を楽しむことができた。温かい飲み物は、長期入院の気分転換に活用してほしい。写真は電子レンジで沸かしたお湯で作ったハーブティーとおやつ。
【改めて注意】もちろん、入院先の病院によって環境は大きく異なる。事前に病院の設備をよく調べて準備を進めるようにしてほしい。
次回は、ベッド周りを快適にする「住のグッズ:生活編」を紹介する。
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