入院 手術 日記 第2章

【第2章】術後初日の苦労:38度の熱と止まらない吐き気、そして日記に刻んだ「心の声」

2026-03-02

ICUからようやく自分の病棟へ戻ってきたのは、お昼前だった。しかし、ストレッチャー移動での嘔吐を経て、身体はボロボロの状態。意識は戻っても、不快感の波は一向に引いてくれない。

今回は、本番手術直後のリハビリでの挫折、そして夜通し私を苦しめた「熱・痛み・吐き気」の三重奏について綴る。当時の私が、暗闇の中でスマホに書き残した、偽らざる心の叫びも公開したい。


膝に力が入らない……リハビリでの厳しい現実

病棟に戻り昼食を半分ほど食べた後、午後には早くもリハビリが始まった。理学療法士のKさんと、まずはベッドサイドで「立つ練習」から。だが、身体が言うことを聞かない。

座ることはできるものの、膝に全く力が入らず、そのまま床へズリ落ちそうになってしまう。2回にわたる大手術の影響は、想像以上に深刻だった。

午後3時の確認で、点滴が1本終了した。ふと見ると、いつの間にか2本も繋がっていたことに驚く。熱は38度近くまで上がり、血圧は96。元々血圧は低めではあるが、不用意に起き上がれば立ちくらみを起こす危険な数値だ。今は慎重に動くしかない。


主治医の太鼓判と、逃れられない「副作用」

うとうとと眠りについた際、不思議な悪夢を見た。すでに亡くなっている超有名政治家に翻弄されながらラジオ番組を進行するという、奇妙で支離滅裂な夢だ。高熱のせいだろうか、脳まで疲れ果てているようだ(苦笑)。

夕方5時、主治医が様子を見に来てくれた。
「CTを確認しましたが、矯正プレートは非常にきれいに入っていますよ。特に腰の部分は美しいラインになりました。あとはリハビリを信じて、ゆっくり進めていきましょう」

先生の言葉に勇気づけられたのも束の間、再び強めの吐き気に襲われる。ナースコールをして吐き気止めの点滴を入れてもらうが、30分経ってもスッキリとはしない。晩御飯もほとんど口にできず、横たわっているのが精一杯だった。


「吐き気」か「痛み」か。過酷な二択

手元には、痛み止めを増量できる「PCAポンプ」のボタンがある。しかし、私はあえてそのボタンを封印した。薬を増やせば、この忌々しい吐き気もさらに強まるからだ。

「痛みは耐えられるけれど、吐き気はどうしようもない」

にじむ汗を拭うため、タオルで枕を包む。ベッドサイドの冷蔵庫へ必死に手を伸ばし、冷えた水を一口。ただ「冷たい」というだけで、水がこれほどまでに美味しく、救いになるとは思わなかった。


深夜、日記に書き残した「心の声」

その夜は、まさに熱と痛み、そして吐き気との泥沼の戦いだった。当時のスマホのメモには、必死で耐えていた自分の言葉が残っている。

午後8時49分
ここまでつらくて動けなくなるとは!この手術、覚悟がないと受けちゃダメだね

午前2時46分
アイスノンなかったら死んでる

午前4時13分
うーんキツイ!

読み返すと、当時の絶望的なまでの辛さが鮮明に蘇ってくる。たった数文字のメモだが、それが精一杯の心の叫びだったのだ。

「早く朝よ来い……!」

暗闇の中で、一分一秒が過ぎるのを待ち続けた。術後初日の夜は、こうして過ぎていった。


手術を検討している方へ。
脊椎固定術は、人生を変える素晴らしい手術です。しかし、術後すぐにはこうした「逃げ場のない時間」が待っているのも事実ですので覚悟をもって手術に望んで下さい。
でも安心して!。こんなつらい夜も、いつかは必ず明けて、日常の痛みから解放されるのですから。

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