入院 手術 日記

4. 手術の翌日 介助されてトイレに行けるように【入院&手術日記】

bryan-g-chan

第3日・手術翌日の朝

朝になり朝食が出る。
食事の時間はベッドを起こしてもらう。リクライニングは看護師さんがやってくれたけれど、食べるのはもちろん自力で。朝食は食パン&ジャム、厚焼き玉子、ほか。なんとか食べてみるけれど、半分食べるのがせいいっぱい。

食後に執刀してくれた主治医がやってくる。様子と手術の傷の確認だ。足の動きと感覚があるかを気にしている。慎重に手術したのでまず問題ないのだけれど、もし神経に傷が入っていたりすると足が動かなくなったりするとのこと。また、手術室にいた時間は7時間半だが、手術そのものの時間は4時間半くらい。色々な処置に時間がかかるからとのことだった。いかに仕事とはいえ4時間半も集中を切らさず私を助けるために頑張ってくれた先生に心から感謝。

 

点滴終了

デイタイムの担当ナースは再びおかっぱ頭のEさん。水分をたっぷり取ることを条件に点滴を終わりにしてくれる。あとは定期的な抗生物質の点滴のみになる。これで点滴の針はそのまま残るけれど、常時の点滴が終わり酸素マスクも外れる。

8時過ぎ。
朝食を下げに来たEさんにストローを付けておいたペットボトル、スマホを出してもらう。ペットボトルは事前に準備をしておいてよかった。戸棚の中を見てクロックも出してくれる、気が効いていて助かるなあ。

Eさんが来てくれたのは座薬の痛み止めを入れる時間になったからだ。

「はい、力を抜いてくださいねー。」
横向きで寝ているところを、Eさんが手術着を… めくりっ、ぷすっ、ずぶ~~。あららー(照れ)。手際の良さがプロらしい。

とりあえずスマホで自撮りして家族に様子をLINEする。そのあとに大先生が来て、回復は順調と伝えてくれる。

 

採尿管が外れてトイレに行けるように

10時頃。
メガネで黒髪ロングの女性看護師さんが研修生の男の子を従えて身体を拭きにきた。彼女の拭き方が結構ワイルドで、手術であちこち痛くなった身体には少々こたえる。身体を綺麗にしたところで担当ナースのEさんが来る。

「このまま着替えちゃいましょうか?」
もちろん異論なし、そのまま手術着からパジャマに着替えることになる。

「じゃあ、おしっこの管を抜いちゃいますねっ、ちょっと痛いけど我慢してくださいー。」

心の準備もできないうちにEさんは下半身に半乗りになって、採尿管を抜いてくれる。

「はーい、がんばってくださーい!」
にこやかに管を抜くEさん。痛いっ!、、、それ以上に恥ずかしいーーー(大汗)。

一連の作業が終わり、やっとT字帯と手術着から普通の下着とパジャマにに着替える。そしてコルセットを装着。あれ?コルセットをいつからしたのだろう?、多分病室に戻ってきてからなんだろうけど、あまり記憶がなかった。。。

採尿管を抜いたので車椅子でトイレに行く。
背中の傷跡から血を抜くドレンホースが2本背中にさしてある。一つはプラタンクにつながる硬膜下ドレン、もう一つは献血で血を溜めるパック型のタンクにつながる硬膜外ドレン。けっこうな大きさだ。これら2種類を肩掛けの不織布ポシェットに入れて肩から斜め掛けして車椅子に移動することに。

Eさんの補助で立ってみる。右膝に力が入らず、ちゃんと立てない。そんな状態なので車椅子に座らせてもらう。座って数秒後。激しい目眩と吐き気に襲われる。貧血になった感じで眼の前が真っ白に。Eさんがトイレの準備して戻ってくるころには意識が戻る。ドレンの出血分量は見た感じではだいたい300CC。手術の出血と合わせると1000CCくらいの血が出ているので、身体を起き上がらせたときに貧血症状が出るのも無理はない。たっぷり水分をとって血を増やさないと。

トイレは、いわゆるバリアフリートイレで車椅子で入れる。Eさんが車椅子を押して便器横の手すりの傍まで運んでくれるので、両手で手すりにつかまり身体を支えて立つ。身体の向きを変えて便器に座れる体制になると、Eさんがズボン、パンツをあっという間に全下げ。相手が採尿管まで抜いてくれたEさんなので隠すところはどこもない、もう怖いものなし(笑)。

トイレでは最初の尿量を全量測る。
管で採尿していると、尿が出にくくなる場合があるために量を測って様子を見るのだそうだ。まあまあの量のようだ。
次の尿量も確認をとるとのこと。以降、トイレに行きたいときはナースコールで車椅子移動してもらう。ドレンが抜けるまでは、トイレ行きには常に介助してもらうことになる。

 

やっぱりつらい

昼食はサバの塩焼き。
ご飯は食べやすいようにおむすびになっている。塩味も海苔もない、真っ白なおむすび。自力で起き上がって食べられない状況なので有り難い。むしろ患者の術後状態がよく分かってるからこそオムスビにしてくれているのだろう。かろうじて手が届く引き出しからごま塩を出し、かけていただく。これ、この味だっ(笑)。まだ身体が回復していないせいか、おむすびっを1個残した。あとのおかずは完食できた。

短い眠りと寝返り、合間の水分補給を繰り返しながら過ごす。身体が睡眠を欲している感じだ。血圧は低めだが体温は高い。痛み止めである程度発熱が抑えられているが、37~38度程度の熱が出る。たぶん身体が切り開かれると身体が菌が入ってくると思い、菌への対抗措置として体温を上げて感染症から身体を防御しているのかもしれない。

18時に夕食。
豚肉の野菜炒め。肉を食べた途端、気分が乗り身体にも活力が蘇る。なんだか食べた分だけ血肉になる感じ(笑)。元気が出たこともあり食事は完食、もっと食べたいなぁ。

 

トイレ周りは鬼門です…(^^;

夜の担当看護師はYさん
20代なかばくらいの可愛い看護師さん。採尿管を外す担当が彼女でなくてよかった(笑)。尿瓶利用もOKと言ってくれたけれど、この子に尿瓶を、、、い、いや!車椅子でちゃんとトイレに行こうっ!と決心する。

食後しばらくしてナースコールすると他の看護師さんが来てトイレ対応してくれる。トイレに入り自分が手すりを持って立ち上がったところでパジャマ、下着を全脱がしする。整形外科の看護師さんは、腰の手術直後のトイレ対応では、全脱がしするのが標準工程らしい(笑)。

睡眠と2時間毎の覚醒をしながら夜をすごす。今夜は深夜帯にA代表のサッカー戦があるので、たぶん観戦できるはず。

22時の消灯時間、トイレに行ったあと座薬と抗生剤をお願いしようと思い、ナースコールする。やってきたのはYさん。起き上がろうとするのだが、痛み止めが切れているので寝返りするとかなり痛い。

「いたたたた、、、」

といっていると、無理をしなくていいですよっ!と尿瓶を取りに戻る。結局Yさんに尿瓶、座薬までお願いすることに、、、。ああ、それは避けたかった(^^;。
一連のお世話が終わって今日のサッカーの話になる。点が入ったらナースコールで呼んでください、見に来ますっ!と言っていたので、Yさんはかなりのサッカー好きのようだ。

23時のキックオフにテレビを見る。
程なくして眠くなったので一旦眠ることにする。

 

-入院, 手術, 日記
-, , , ,